「何とか時間を作って、絶対に会いに行くから、待っていてね」
以前なら電話の向こうのその言葉を聞いただけで、嬉しくてたまらなくなりはしゃいだものだけど、
「……無理しないでね」
静かにそう答えることしかできなかった。
「会えない間に、心変わりしないでね」
「まさか、私が」
……変わりすることはあり得ない。
しかし自分の思いとは程遠い力で、気持ちがねじ曲げられようとしている。
「信じてるから」
「……」
優雅のその言葉も、今の美月姫には胸が痛い。
少しずつ優雅とは距離を設けていって、いずれは京と結婚しなければならない。
それは自然な成り行きを装わなくてはならないので、優雅に打ち明けることができない……。
「仕事が片付いたら、すぐに美月姫に会いに行くから。予定がはっきりしたらまた連絡する」
「ありがとう……」
やがて電話を切った。
この夜は優雅は北陸に滞在しており、二人の間には千キロ近い隔たりがあった。
にもかかわらず空には、同じ月が輝いている。
今夜は13日目の月。
もうすぐ満月だ。
以前なら電話の向こうのその言葉を聞いただけで、嬉しくてたまらなくなりはしゃいだものだけど、
「……無理しないでね」
静かにそう答えることしかできなかった。
「会えない間に、心変わりしないでね」
「まさか、私が」
……変わりすることはあり得ない。
しかし自分の思いとは程遠い力で、気持ちがねじ曲げられようとしている。
「信じてるから」
「……」
優雅のその言葉も、今の美月姫には胸が痛い。
少しずつ優雅とは距離を設けていって、いずれは京と結婚しなければならない。
それは自然な成り行きを装わなくてはならないので、優雅に打ち明けることができない……。
「仕事が片付いたら、すぐに美月姫に会いに行くから。予定がはっきりしたらまた連絡する」
「ありがとう……」
やがて電話を切った。
この夜は優雅は北陸に滞在しており、二人の間には千キロ近い隔たりがあった。
にもかかわらず空には、同じ月が輝いている。
今夜は13日目の月。
もうすぐ満月だ。



