小学生が質問をしても
男はもう動かなかった。


口から泡を吹き
白目をむいている。


「もう答えられないみたいだね。


でももうわかったと思う。
この瓶の中身は毒薬。


太田さんが自分の罪を償うために
ボクが用意したんだ」


小学生は瓶をポケットに入れると
立ち上った。


頭の上には強烈な日差し。


小学生は肩にかけたペットボトルの
ホルダーから

ミネラルウォーターを取り出して
一気に飲み干した。

体内に流れ込んだ水が
内臓を潤すと


小学生はほっと一息をついた。


「太田さん。夏はコーラより
水がおいしいよ。


本当にお水はおいしいなあ!
ははは……」