水男(ミズオ)

「分からないことなんて
私には一切ない。


ネット世界の仕組みなんて
私には1分もあれば


すべて理解できる」


亜美の言葉を聞いて俊介は
下を向いて体を震わせた。


「ママ……助けてママ。


このままじゃ僕は
化け物に殺されちゃうよ」


心が完全に折れた俊介は
床を這いつくばり


テーブルまでたどり着いた。



テーブルの上には
ママが微笑む写真が見える。



俊介は写真たてを胸に抱いて
震えていた。


その時突然
指を3本立てて


俊介に突きつけた亜美。


「あと3分。
あなたの寿命はあと3分よ。


もう少しでママに逢える」


俊介はママの写真を顔に
押し当てた。


「やだよ……死ぬのなんか嫌だ。


お前が言うように
自殺なんてするわけない」



俊介はつぶやく様に言った。