水男(ミズオ)

家の中には一滴もミネラルウォーターがなく
外にも買いに行けないと分かった俊介は


猛烈な喉の渇きに襲われた。


喉をかきむしり
苦しむ俊介。


「水!水が飲みたい!」


叫びながら床を転げまわる。


そんな俊介の様子を
冷ややかな目で見つめる亜美。


「真理子の苦しみは
そんなもんじゃなかった」


床をのたうち回る俊介の前に
立った亜美。


亜美は俊介を
冷淡な瞳で見下ろしている。


「真理子はお腹の中の子を抱えながら
愛している人にバスタブに沈められた。


苦しい。辛い。
そして悲しい死に方だった。


あなたは真理子をまるでゴミのように
捨てて殺した」


真理子を思って
唇をかみしめた亜美は


感情の無い冷たい声で
俊介に言い放つ。


「今から俊介さんの運命を予言して
見せましょう」