水男(ミズオ)

勝負は高山君の完敗だった。


メチャクチャにもてあそばれ
ぼろ雑巾のように高山君は負けた。


ボクは高山君が出すカードが
すべてわかっているかのように


攻撃をすべて跳ね返し
正確無比に攻めた。


そして高山君の攻撃はすべて封じられ
敗れ去ったのだ。


「もう一度勝負だ!」


プライドがずたずたになった
高山君は涙目で叫んだ。


笑顔でうなずくボクとちひろ。


2度目の勝負も結果は同じ。


しかも開始1分で高山君は
パーフェクトに敗れ去ってしまった。


床に崩れ落ちた高山君。


そんな高山君を
周りの常連たちが


冷ややかな視線で見つめている。


「くそーくそー
なんで小学生なんかに


この僕が負けるんだ!

くそーくそー


こうなったらじゃんけんで
勝負だ!

カードなんてやってられっか!


じゃんけんで勝ったら
僕の勝ちだ!


今までの負けはなしだからな!
いいよな?」