俊介は笑いたくてたまらないのを
必死で我慢しながら


亜美の目の前に座っていた。


まるでドッキリを
仕掛けている気分。


俊介はそう思いながら
酔っぱらって


目がとろんとした亜美を
見つめていた。


この女は自分の運命を
知らない。


今夜バラバラになって
冷蔵庫に入れられるというのに


この女は能天気に
酔っぱらって笑っている。


このままいけばこの女は
簡単に俺の家についてくる。


そして突然首を絞めた時の
驚いた顔を想像すると


おかしくてたまらない。


俊介はそう思うと
もう狂いだしそうなくらい


笑いがこみ上げてきた。