水男(ミズオ)

亜美は一人で街を歩いていた。


会社も終わり
緊張から解き放たれた亜美の顔は


いつもより少し柔和に見える。


そして亜美はきらびやかな電飾のついた
ビルの前に到着した。



ドラッグストア。



亜美は看板にそう書かれたビルへ
すたすたと入っていく。


怪しい動きの高山も
慌ててそのビルの中へと入っていった。


店の中は雑多な商品であふれている。


「ただいまお菓子全品30パーセント引きでーす!
いかがでしょうかー」


店員の大声が鳴り響く中
亜美は店の奥へ奥へと進んでいく。


お菓子が気になる高山だったが
亜美を追いかけて


客をかき分け進んでいく。


やがて亜実は商品の棚の前で
ぴたりと止まった。


目的の商品を見て
少し微笑する亜美。


そして高山はその様子を
陰からじっと見つめている。