顔を赤くしてうなずく美里。


「うん。最近付き合いはじめて……
とても優しい人なんだ」


「いいなぁ……


まあそう言うことなら
仕方がない。


今日は1人で立ち飲みの店でも
いくわ。

デート楽しんできてね」


亜美の言葉に笑顔で答えた美里は
手を振って立ち去って行った。


幸せそうな美里の背中を見送った亜美は
一つため息をついた後


気合を入れて
残りの仕事にとりかかる。


仕事帰りの一杯を楽しみにして
全力で働く亜美の姿を


高山は仕事をさぼりながら
いつまでも見つめていた。