ソフトドリンクひとつとっても、 一流というものがある。


日本橋にあるホテルの38階ラウンジで、律子とアフタヌーンティーとしゃれこんだのは、もちろん林の話を聞かせたかったからだ。


テーブルの上には、三段のティースタンド。並べられたデザートたちは、芸術的に小さく可愛らしい。
食べる宝石といったところだ。


一面にとられた窓からは、眺望が広がる。

そうして、向かいには好奇心に目を輝かせる、律子がいて。



男との “武勇伝” と、それを披瀝しあう女友達。
その二つは、車の両輪だ。