*
最後に来たのはいつだったんだろう。久しぶりに入った店内は随分と内装のデザインが変わり、洗練された印象を与えてくれる。
相手は既に中で座って待っているとのことだった。
手前の一番端から一つずつテーブルを目で確認していると、店員が見かねたようにやって来る。待ち合わせです、と告げた私に、納得した様子で奥のカウンターへ消えていった。
「遅くなってごめん」
窓際の奥から二番目。入口の方を向いて座っていてくれたから、比較的分かりやすかった。
一言詫びてから彼の向かいに腰を下ろせば、相良くんは静かに首を振る。
「いや、大して待ってないよ」
「……あの、本当に私が言うことじゃないんだけど、」
「あー、待って」
こちらに手の平を向けて私の言葉を遮った彼は、メニュー表を掲げた。
「とりあえず先に何か頼もう。お店にも悪いから」
「あ……うん、そうだね」
自分は思いのほか気が急いているらしい。いやそれとも、相良くんが冷静なのだろうか。
そういえば彼はこんな人間だったな、と妙なタイミングで実感する。そつがない、というか、会話の主導権は大体彼だ。
「西本は、カフェオレだっけ?」
最後に来たのはいつだったんだろう。久しぶりに入った店内は随分と内装のデザインが変わり、洗練された印象を与えてくれる。
相手は既に中で座って待っているとのことだった。
手前の一番端から一つずつテーブルを目で確認していると、店員が見かねたようにやって来る。待ち合わせです、と告げた私に、納得した様子で奥のカウンターへ消えていった。
「遅くなってごめん」
窓際の奥から二番目。入口の方を向いて座っていてくれたから、比較的分かりやすかった。
一言詫びてから彼の向かいに腰を下ろせば、相良くんは静かに首を振る。
「いや、大して待ってないよ」
「……あの、本当に私が言うことじゃないんだけど、」
「あー、待って」
こちらに手の平を向けて私の言葉を遮った彼は、メニュー表を掲げた。
「とりあえず先に何か頼もう。お店にも悪いから」
「あ……うん、そうだね」
自分は思いのほか気が急いているらしい。いやそれとも、相良くんが冷静なのだろうか。
そういえば彼はこんな人間だったな、と妙なタイミングで実感する。そつがない、というか、会話の主導権は大体彼だ。
「西本は、カフェオレだっけ?」



