ピーク・エンド・ラバーズ




「ぶっちゃけさあ、津山氏とはどこまでいったの?」


お茶を一口飲み込もうとして、むせかえる。
ごめんごめん、と軽率に詫びた芽依は、あまり反省していないようだった。

まさか自分がこんなことを言われる立場になるとはな、と肩を竦める。彼氏との進捗を問われて咳き込んでいたいつかの友人を思い出して、遅ればせながら同情した。


「どうもこうも……それって第三者に言うことじゃなくない?」

「え~、私と加夏の仲じゃん。それとも、言えないことでもしたとか?」

「してないよ」


これは神に誓って本当だ。
以前津山くんの家に行った時はさすがに身の危険を感じたけれど、わんわん泣かれて服を汚されただけだった。まあそこそこお気に入りのトップスだったから、あーあ、とは思ったのだけども。とはいえ、服は洗えばいいし、あの時は目の前で泣いている津山くんの方が重要だったわけで。


「冗談冗談。てか、別にしてても全然おかしくないし」


サラダにフォークを突き立てた芽依は、あっけらかんと言ってのける。
彼女の物言いに、そういうものなのか、とこっそり納得していた。