それを見越して止めたのか分からないが、とりあえず休憩中の今。
オレと有希乃は竹刀を置いてその場で座っている。
「私はそうゆう才能を持って生まれた。だから天性の強さだと両親は言っていた。灼蜘と同じようなもの」
ん? オレと同じ? よく分からないけど、どうやら有希乃の強さは秘密らしい。まさか天性の才能でも、このオレ、玄武としての才能よりは低いに決まっている。有希乃は普通の人なんだから。
しかし、困ったことに有希乃が嘘を言っているようにも見えない。
「オレだってそれなりに強いつもりなんだけど……有希乃に歯が立たないようじゃ駄目だな」
「大丈夫、私が強くする」
「はい?」
「今の五試合を通じて灼蜘の癖及び弱点となりうる所は見極めた。必ず灼蜘は私よりも強くなる。天性ではなく遺伝的な強さを持っているから」
真顔で有希乃は言う……もちろん無表情だから雰囲気で思っているだけど、どことなく決意のようなものを感じる。
けど、有希乃は事実上オレよりも強い。なら信用出来るだろう。だから有希乃に頼みたいものだが、この場の担当は有希乃ではなく助歌だ。
さて、助歌は許可などするだろうか? この訓練こそ母上に頼まれた真の玄武としての道だから。
オレは駄目もとで入口で黙って見ている助歌に視線を送った。恐らくこの会話も聞こえているだろうから、きっとオレがなんらかのアクションを起こせば話に入ってくるだろうから。
「――木下、いくらあなたが幻視様直属の召使いでもそれは無理です。この訓練は他でもない奥様の指示のもとですから」
助歌はオレの視線に答え、その場で返答した。
オレと有希乃は竹刀を置いてその場で座っている。
「私はそうゆう才能を持って生まれた。だから天性の強さだと両親は言っていた。灼蜘と同じようなもの」
ん? オレと同じ? よく分からないけど、どうやら有希乃の強さは秘密らしい。まさか天性の才能でも、このオレ、玄武としての才能よりは低いに決まっている。有希乃は普通の人なんだから。
しかし、困ったことに有希乃が嘘を言っているようにも見えない。
「オレだってそれなりに強いつもりなんだけど……有希乃に歯が立たないようじゃ駄目だな」
「大丈夫、私が強くする」
「はい?」
「今の五試合を通じて灼蜘の癖及び弱点となりうる所は見極めた。必ず灼蜘は私よりも強くなる。天性ではなく遺伝的な強さを持っているから」
真顔で有希乃は言う……もちろん無表情だから雰囲気で思っているだけど、どことなく決意のようなものを感じる。
けど、有希乃は事実上オレよりも強い。なら信用出来るだろう。だから有希乃に頼みたいものだが、この場の担当は有希乃ではなく助歌だ。
さて、助歌は許可などするだろうか? この訓練こそ母上に頼まれた真の玄武としての道だから。
オレは駄目もとで入口で黙って見ている助歌に視線を送った。恐らくこの会話も聞こえているだろうから、きっとオレがなんらかのアクションを起こせば話に入ってくるだろうから。
「――木下、いくらあなたが幻視様直属の召使いでもそれは無理です。この訓練は他でもない奥様の指示のもとですから」
助歌はオレの視線に答え、その場で返答した。

