「オレだけじゃねいみたいだな」
「え?」

自分でも分かってなかったのか。
オレの頭にも滴が何滴が落ちてきている。

有希乃も嬉しいんだ。そんな嬉し泣きの顔を見れないのは残念だが限界のようだ。

何とかギリギリまで保った意識は泣きつかれにより限界を超えた。そのまま有希乃に体重を預けたまま、オレは意識を失った。

そういえば奈々のことを忘れていた。どうにかなるか。