「え?」

もちろん何が起きたのか分からない奈々は戸惑いながらも付いてくる。

「付いてこない方がいいぜ、きっと後悔する」
「ううん、言ってることと表情が全然違うよ。いつも以上の灼蜘君、こんなの見たことない。待ってるなんて出来ない」
「後悔するなよ」
「大丈夫」

それ以上は何も聞かなかった。
後は訓練所まで走り続けるのみ。後の奈々を置いていくくらい本気の走り。

そうしてオレは訓練所についた。