働けるはずもない。
いや、それが目的なんだ。有希乃を止めさせるためにわざわざオレの正体をばらした。こんな大胆なことは助歌一人では無理。きっと母上からの許可は出ている。
――なら、オレはこの怒りと悲しみ、そして恐怖を発散させることは出来ない。
もう何も見れない、見たくない。見ることは苦痛だ。だからもう閉じよう。この瞳を。
そうしてオレは目を閉じた。きっとそれを助歌は諦めたと確信しただろう。
「木下、これを理解出来たならお前には荷が重すぎる」
そうだな有希乃。これは誰にも理解されないんだ。だからいつものように返事をしればいい。そうすればこんな人ではないオレから逃れられる。
「確かに荷が重い」
そうだ、それでいいんだ。
オレはどうせ普通の人から見れば化け物。知らない方が楽しかっただろうに、今はきっと真逆のことを考えてるだろうな。
「だからもう幻視様の召使いはやらなくていい。奥さまの意向に従い、ここを去りなさい」
オレはもう何も言えない。だってすでに有希乃は辞めることを認めている。認めていないのはオレだけだ。
だったらオレは有希乃が辞めることを認めたのか。
……認められる訳がない。
認めたくないんだ。まだ認めたくないんだ。けどそんなのもう遅い。全て決まってしまった。
もう抗うことはできないのか。だってもう有希乃はもう知った。なら開き直って……出来ない。
だって有希乃は理解したんだぞ? オレが人ではないと。それだけで距離が出来た。
悲しみの涙が出てくれれば、どれくらい楽だろう。
なのに、どうしてオレの瞳は乾ききっている。
いや、それが目的なんだ。有希乃を止めさせるためにわざわざオレの正体をばらした。こんな大胆なことは助歌一人では無理。きっと母上からの許可は出ている。
――なら、オレはこの怒りと悲しみ、そして恐怖を発散させることは出来ない。
もう何も見れない、見たくない。見ることは苦痛だ。だからもう閉じよう。この瞳を。
そうしてオレは目を閉じた。きっとそれを助歌は諦めたと確信しただろう。
「木下、これを理解出来たならお前には荷が重すぎる」
そうだな有希乃。これは誰にも理解されないんだ。だからいつものように返事をしればいい。そうすればこんな人ではないオレから逃れられる。
「確かに荷が重い」
そうだ、それでいいんだ。
オレはどうせ普通の人から見れば化け物。知らない方が楽しかっただろうに、今はきっと真逆のことを考えてるだろうな。
「だからもう幻視様の召使いはやらなくていい。奥さまの意向に従い、ここを去りなさい」
オレはもう何も言えない。だってすでに有希乃は辞めることを認めている。認めていないのはオレだけだ。
だったらオレは有希乃が辞めることを認めたのか。
……認められる訳がない。
認めたくないんだ。まだ認めたくないんだ。けどそんなのもう遅い。全て決まってしまった。
もう抗うことはできないのか。だってもう有希乃はもう知った。なら開き直って……出来ない。
だって有希乃は理解したんだぞ? オレが人ではないと。それだけで距離が出来た。
悲しみの涙が出てくれれば、どれくらい楽だろう。
なのに、どうしてオレの瞳は乾ききっている。

