私としたことが…。
「なんの事でしょうか…。
そう言えば、みなさん顔色悪かったですね…。
少し怖くて逃げてしまいましたが」
「無意識なのぉ?」
「あの時、私が何かしていたなら、
すいません…」
演技は得意だ。
バレる事はない。
絶対に。
「チッ。無意識なら用はない」
こいつむかつく。
殴りたい…。殴りたい殴りたい殴りたい…。
でも、ここで我慢しないとバレたら終わりだ。
輝蘭がいる場所はわかった。
…輝蘭が望まなくても、私はお兄ちゃんを
生き返らせたい。
でもその前に、お兄ちゃんを殺したヤツを
私が殺す。
「じゃあ、私は帰りますね」
「あ、送ってくよ」
「ありがとうございます。
ですが、大丈夫です。
では、また会えたら明日に」