「希望ちゃんの好きな食べ物なに〜?」



「オムライスって聞いた」



「嫌いな食べ物は〜?」



「あー、それ聞いてねぇ」



「誕生日は〜?」



「秘密だってよ」



「帰山君、そんなにうちと喋りたいの〜?」



「ふざけんな」





輝蘭の倉庫。
帰山君は私にくっついて足と腕を組み、
加藤の質問に答えている。

私への質問みたいだけど、
帰山君に絶対に喋るなって言われてるから。