「…感情が消えたってことは、
好きとか、そう言うのもわかんねーの?」



「それも感情なら、そうだよ」



「…そうか。
姫の将来が心配だなぁ」



「願い叶えれば私はキーワールドに戻る。
こんな感情の無い人形みたいな私を
好きになってくれる物好きなヤツがいたら
帰山君は心配しないでしょ?」



「その物好きなヤツがいたらな」





そんな人、現れるわけないよ。
…願いこれにしようかな。

でも、お兄ちゃんもいるし、
別にいいや。



私は目を閉じて後ろにいる帰山君の
気配を感じなから眠った。