綾枷君と白石君だ。

帰山君は私を隠すように立った。
だから私は気配を消す。





「話した通り、俺は今日から
お前らとは一緒にいられない。
いられても、放課後くらい」





それは、私のため?

心姉にも、お兄ちゃんにも
頼まれたからだよね。

今頼れるのは帰山君しかいないから。





「なんで〜?
なんか用事でもあるの?」



「あぁ。大切な用事だからな」



「それならしょうがないかぁ…」



「奏夜達が待ってるから先行くね!」