でも、ただの狼ではない。


背中に翼が生えてる。

空飛ぶ狼…みたいな。
あの山にいる動物のほとんどが
あの山の山頂にしかない幻の木の実、
《羽生やしの実》を食べてしまい、
背中に翼が生えたのだ。




山頂に登るのは難しく、
5000匹の中でも1匹や2匹しか
登ることはできない。




ランはその1匹だ。





「まぁ、いいでしょう。
多分、もう話は終わってると思います。
戻りましょうか」



「うん」





勿論。みんなにはランの事言ってないから
物凄いビックリして心姉が落ち着かせるのに
苦労していた。