「姫!!」





お兄ちゃんが私を呼ぶが、
苦しくて声も出せない。


これが、加藤の心の中にある闇…。




"痛いっ…!!触らないで!!!"





息ができない…。





"姫…、ごめん…ごめんっ…!!"





大丈夫…。輝蘭のせいじゃないから。


…ごめんね、輝蘭…。




その瞬間、私はプツリと糸が切れるように
気を失った。