"怖い…。前にいる…。"




頭の中に聞こえた
声の震える輝蘭の声。




お兄ちゃんが倉庫の外に出た時。




"手が、伸びてくる…!!"





その時、誰かの手で強く心臓を
握られてるような痛みが私を襲う。



ズキンズキンと痛む心臓。


私は心臓を強く押さえるが、
その痛みは治まらないどころか、
強くなっていく。