「あぁ。母さんが言ってた。
俺には見えるんだよ。
たまに、母さんが俺を見てる事」





そう。
心姉は時々この世界に出かけていた。

それは、この世界に残してきてしまった
帰山君を心配してるからだ。





「私の言いたい事は、


アイツに玉を触れさせるな。
触れさせたら、私は…。

いや、何でもない。


それだけ。いい?絶対に触れさせるな」



「ははっ。それが本当の希望か。
いや、姫か。

その性格、俺は好きだぜ?」