LOGICAL PURENESS―秀才は初恋を理論する―



【まことに?】



それは、だって、本当のことなんて言えないもの。言いたくないの。



【言えばよいではないか】



やめて。弱さを引っ張り出されたりしたら、わたしは。



【人は誰しも弱い。あわれなほどに弱いものなのだ。認めよ】



知ってる。わたしは弱い。


弱くて、だから……寂シイノハ、イヤナノヨ。本当ハ、独リナンテ。



【おぬしの弱さがこやつらを呼び、乞い、求めたのだ】



一緒ニ死ンデクレル?



【おぬしのココロが、弱さゆえに、こやつらを殺すのだ】



死ンデモラエル?



帝王はわたしを見下ろして、冷ややかに言い放った。



「四獣珠さえ手に入れば、預かり手どもは用済みだ。ココロの迷宮探索、なかなかの見ものだった。

ゴール目前までたどり着いたのは、知恵の足りない連中の割に健闘したと言えるが、結局は力尽きたな。このゲーム、ボクたちの勝利だ」