とりあえず。
「すみませんが、そろそろ解放してください。ここ、ぼくの部屋ですよ」
さよ子さんは頬を膨らませた。
「女の子が語りたいときは、男の子は語らせてあげるべきです!」
「じゃあ、好きにしてもらってかまいませんが」
「海牙さん、優しい♪」
「ぼくは着替えますね」
「にゅあっ?」
ぼくはおもむろに制服の上着を脱いで、カッターシャツのボタンを上から三つ外し、ベルトに手を掛ける。
髪を掻き上げて流し目をすると、さよ子さんは声もなく部屋から飛び出していった。
撃退成功。
「パワハラとセクハラで、総統に訴えますよ。本当に」
他人を部屋に入れるのは嫌いだ。
基本的に、女性と接触するのも好きじゃない。
でも、さすがに、屋敷のお嬢さま相手には強く出られない



