LOGICAL PURENESS―秀才は初恋を理論する―



祥之助は胸の前でこぶしを握って、半歩、ぼくのほうへ進み出た。


口調に熱意がこもった。



「頑張ります。そして、阿里先輩に勝ってみせる。ボクは文系、先輩は理系ですが、志望する大学は同じだと聞きました。

進学したら、どこかでお目にかかるかもしれませんね。そのときはまた、テストの点数ではない別の形で競えたら、ボクは嬉しいです」



そうだ。これで祥之助と縁が切れるわけじゃないんだ。


祥之助の実家はこの町に拠点を置く資産家だし、祥之助が言うとおり、進学先で顔を合わせることもあり得る。



ゾッとして、ぼくは再び祥之助を強く見据えた。


祥之助に顔を近付けて、ささやく。