LOGICAL PURENESS―秀才は初恋を理論する―



理仁くんが持つ言葉のチカラは脅威だ。


号令《コマンド》が効かないぼくにも、その誘導尋問は有効すぎる。



「お願い系ってか、おねだり系かな? それ、効果抜群だよ。姉貴って、まさに長女って感じの性格じゃん?

何々してくださいって頼まれると弱いんだよ。しかも、相手はかわいい年下男子だし。そんでもって、年下くんがたま~に強気なこと言ったら最強。でしょ?」


「わ、わかりませんよ……」


「えー、マジで? んー、まあ、そこんとこは信用してもいいかなー。海ちゃん、無意識でやってたわけだ。計算してやってたんじゃないって、そりゃまたすっげー破壊力だよ」



黙っていよう。


いや、黙っていてさえ、顔色を読まれてしまうけれど。