店の奥へと歩き出す祥之助に、理仁くんがついて行く。
煥くんが理仁くんに並んだ。
「オレも行く。今の理仁は、ほっとくと危険だ」
「あっきー、ひどぉい。じゃなくて、ツンデレ? おれと一緒にいたい?」
普段の様子でおどける理仁くんに、煥くんは面倒そうに黙った。
クスリと笑った鈴蘭さんが、ぼくを見て、リアさんを見た。小走りで二人を追い掛ける。
「待ってください、わたしも行きます! リアさんの荷物や服を男性がさわるのはダメです!」
「おいお~い、おれは姉貴の弟だよ?」
「それでも、です。あ、わたし、さよ子に電話しますね」
最後の一言は、ぼくを振り返りながらだった。
さよ子さんに連絡すれば、KHANにぼくたちの無事が伝わる。
すぐに迎えの車を送ってもらえるはずだ。
でも、荷物と着替えはリアさん自身が取りに行けばいいんじゃないですか?
このドレスからもとの服に着替えられるし。
と、言おうとして。



