理仁くんは頭突きをするように、祥之助に顔を寄せた。
至近距離で祥之助の目をにらむ。
【次があったら許さねえ。おれたちに危害を加えた場合、てめぇ、死ねよ】
絶対的な暗示。
測定できないエネルギーを持つチカラが、祥之助の心臓に楔《くさび》を打った。
理仁くんが祥之助を突き放した。
よろめきつつも、祥之助にはまだ、倒れてはならない指示が効いている。
【姉貴の服と荷物、どこ? 素直に出してくれたら、おれら、撤退してやるから】
「この店のスタッフルームだ。ロッカーに入れてある」
【意外とまともな待遇じゃん。さっさと案内してくれる?】



