リアさんが呆れ顔をした。
「訴えられたらどうするのよ?」
「この後、こいつの記憶消すから平気」
「できるの? 記憶の操作は大仕事だって言ってたじゃないの」
「こいつ相手なら、簡単だと思うよ。無駄にプライド高いもんな、お坊ちゃまは。
敗北の記憶なんて、さっさと消したいでしょ? 余計な騒ぎを起こしてくれやがった黄帝珠のことも、ぜーんぶ忘れたいよね?」
祥之助が後ずさった。
理仁くんは長い腕を伸ばして、祥之助の胸倉をつかんだ。
「お、おまえら、大勢で寄ってたかって、ボクを……」
「何十人もの黒服に護衛させといて、それ言う? おれって温和なナイスガイだけど、今、さすがにけっこう怒ってんだよね~。
きみにかける暗示はさ、自分史上最大級にパワー出せる気がするんだ。ねえ、どんな命令されたい?」



