五十九人、黒服が出てきた。
麻酔銃やボウガンを構えている者、倒れたままの祥之助に呼び掛ける者。
仕事とはいえ、ご苦労さまだ。
【全員、武装解除! さっさと武器を捨てろ! 捨てたら寝てろ! 手間の掛かるやつは、あっきーが殴るぞ!】
「オレかよ」
理仁くんに逆らえる黒服はいなかった。
気迫が凄まじい。帯電しているかのように、ビリビリと振動する空気。
膨大で解析不能な情報が理仁くんから噴き出して、荒れ狂う嵐の様相を呈している。
武器や防弾チョッキが投げ出される音のせいか。
それとも、理仁くんの気迫に感応したのか。
【おんや~、お坊ちゃまのお目覚めかな?】
祥之助が、そろそろと体を起こした。



