黄帝珠が、祥之助の両腕を広げて天井を仰いで哄笑する。
【久方ぶりに、大いにチカラを振るうておる! 心地よい! 体があるとは、なんと自由で心地よいことか!】
祥之助の両足は、揺れる床から浮き上がっている。
黄帝珠が念じるだけで、巨大なチカラが放出される。
ココロの部屋に亀裂が入る。時間がない。
「どうして目覚めてくれないんですか?」
つぶやく声が震えた。
【ぼくでは、落第点ですか? ぼくなら合格って、リアさん、言いましたよね? ゲーセンで、ぼくの手を握って、合格って言ったでしょう? からかってただけですか?】



