「あやまちを繰り返せるほど、わたしはタフじゃないの。むなしくなるだけだった。寂しさもいらだちも、少しも埋まらなかった」
リアさんがぼくの胸に額を寄せた。
【聞かれてしまう……鼓動を】
「生ぬるい親切も同情も、いらない。下心で近付くなら、そうと言われるほうがマシ。わたしは、嘘をつかれるのが嫌いなの。自分が嘘つきなくせにね」
嘘と強がりは、同じではないと思う。
リアさんは強がっているだけだ。
顔を伏せたまま、リアさんがクスクスと笑った。
「きみ、気が利かないわね。こういうときは、肩くらい抱いてよ」
「へっ?」



