「媚びを売るふりで本心を隠して、そのキレイな体を安い遊びに使って、寂しさや悲しみをまぎらわす手段だったとしても、もうやめてください。
似合いません。それに、ぼくを……ぼくまでも、そんな嘘に付き合わせないでください」
リアさんの顔から、笑みが消える。
怯《おび》えるように見張られた目に、ぼくが映り込んでいる。
こんなに距離が近い。
抱き寄せることも押し倒すことも簡単だ。
ぼくは衝動を殺している。必死で殺している。
流されたくない。
今だけは、絶対に、流されてはいけない。
「ココロの奥まで見られたくないって、リアさんのその気持ちもわかります。わかるからこそ、今だけ見せてほしい。必ず大切にしますから、ぼくだけ許してください」



