リアさんがドレスを脱ぎ捨てた。
ストラップのないブラ。レースのショーツ。ガーターベルトとストッキング。
その全部が、きらめく刺繍の入った黒。
ハイヒールで、一歩、リアさんが進み出る。
ぼくはまた一歩後ずさって、背中が壁にぶつかった。
リアさんの体から目を離せない。
想像していたとおりの完璧なプロポーション。
その体から匂い立つ色気は、ぼくのちゃちな想像なんか、はるかに超えている。
浅はかで正直な感情が二つ、ぼくの中でせめぎ合う。
今すぐ押し倒したいという衝動と、憧れが崩れていく切なさと。
酔いに赤らんだ誘惑のまなざしが、ぼくに迫る。
動けずにいるぼくに、白い手が伸ばされる。
ぼくの頬に、リアさんの手が触れた。
触れられた興奮に、体が震える。
ぼくの切れ切れの息を楽しむように、リアさんの指がぼくの唇をなぞる。



