ぼくの胸で、ペンダントヘッドの宝珠がドクンと脈打った。
よく似た鼓動を、彼の胸元にも感じた。
そのエネルギーの値は、ぼくの目で分析できない。
三次元の物理学では解明し得ないチカラ。本来、人間が手にしてはならないモノだ。
チカラある声を操る彼が、空気を振動させる肉声で言った。
「お仲間って感じがするね。おれの朱獣珠《しゅじゅうしゅ》が反応してる。何となくだけど、きみ、玄武《げんぶ》でしょ」
彼はぼくより20mmほど背が高い。
身に付けている制服は、隣の市の襄陽《じょうよう》学園のものだ。
警戒せざるを得ない。彼は、ぼくと同じ四獣珠の預かり手の一人。
つまり、ぼくと同等の能力の持ち主ということだ。



