LOGICAL PURENESS―秀才は初恋を理論する―



向き合って立つ。


煥くんがぼくたちより背が低いことを思い出した。



「文徳の彼女って、瑪都流《バァトル》のベーシストちゃんだよね。イケメン女子ってんで、女の子からの人気すごいけど、面倒見いいんだね~」



煥くんが琥珀色の目で理仁くんをにらんだ。



「無理して笑うなって言ってんだ。ここにある写真みたいに、普通に笑えるときに笑え。

姉っていう人は、弟には想像もつかないくらい、わかってる。背負ってくれてる。だから、背負われろよ。姉っていう人をいたわるのは、弟じゃない男だ」


「痛ってぇな~。それ言われると、すげぇ痛い。正しすぎて、何も言えないね」



理仁くんは、へたり込むように、しゃがんで下を向いた。


リアさんと同じ色の髪。


その頭の上に、イヌワシが肩から移動していった。