煥くんが先に立って歩き出した。 「すげぇな、この数。さっきの階段の人形の比じゃねえ。何枚あるんだか」 理仁くんが、ため息をつくように言った。 「19,419枚」 「枚数、見えましたか?」 「重なって下敷きになってるやつもあるけどね。表に見えてるぶんだけで、19,419枚」 理仁くんは下を向いて歩き出した。 ぼくは彼の隣を歩く。 写真は、笑顔が多い。キョトンとした表情もある。 素直な表情を撮影してあるんだと感じた。 「きみが生まれてから今まで、一日約三枚のペースですね」