LOGICAL PURENESS―秀才は初恋を理論する―



メイク道具とヘアスタイルのゾーンを抜けると、階段が尽きた。


くすんだ色のドアがある。



イヌワシがドアノブを翼で示した。


煥くんがドアノブに手を掛けて、回した。鍵もかかっていない。



ドアを開けると、長い長い廊下だった。


はるか向こうにドアがある。



廊下は、壁にも天井にも、ランダムに人物写真が貼り付けられている。


赤ん坊、幼児、小学生、中学生、高校生。


年齢はバラバラだけど、彼の正体は見間違いようもない。



「おれ、だ……」



圧倒されたように、理仁くんが後ずさった。


朱い目を、じっと凝らしている。