LOGICAL PURENESS―秀才は初恋を理論する―



「姉貴がメイクに手ぇ出したの、割と早かったと思うよ。髪をいじったり染めたり切ったりもしてた。変身願望があったんだって。で、その延長線上で美容師免許を取った」



首から上だけのマネキンが並んでいる。


いろんな髪型、髪の色。


このゾーンは、着せ替え人形や子供服のゾーンより色味が強い。



「リアさんの顔を最初に見たとき、化粧が上手だと思いました。顔立ちの左右の誤差をうまく修正している。

ぼくなりに、顔のパーツの座標には理想値があるんです。それにかなり近い値でしたね。化粧する前から、もともと、いい感じの値の持ち主なんでしょうけど」



つまり、と煥くんが要約した。



「好みの顔だったってことか?」