先頭を行く煥くんが、横顔だけで振り返った。 「兄貴から、理仁の事情を少し聞いてた。朱獣珠のことで父親と対立してるって。だから国外に逃げてたって。オレも、できることは協力する。今回みたいに」 理仁くんが肩をすくめた。 「高校の入学式で、あっきーの兄貴と初めて会ってさ、おれの号令《コマンド》が効かなくて、何だこいつって思って。 預かり手の血筋だと、マインドコントロールにかかりにくいじゃん? 初めての対等な友達。すげー信用したし、頼っちゃったよね。ほんと、いろいろ相談した」