LOGICAL PURENESS―秀才は初恋を理論する―



食事を終えた。紅茶とコーヒーが運ばれてきた。


せっかくだからデザートも、と、さよ子さんが騒ぐ。



熱すぎる紅茶にミルクと砂糖を入れて、冷めるのを待っていた。


スプーンで掻き混ぜてできた渦を見ながら、渦って何だろうと考える。


螺旋《らせん》状の流線。


渦度の定義も、それを求める式もあるのに、渦そのものが何かをハッキリと定義した本には出会ったことがない。



好きな渦は、銀河の形だ。


渦巻銀河は、横から見るのも上から見るのも、かわいい形をしていると思う。


銀河の中心にあるブラックホールも、いつかどうにかして自分の目で見てみたい。



けれど、それを見るための目が、今のぼくには。



思索の迷路に踏み込みかけた、そのときだった。


ポケットでスマホが振動した。


何となくピンと来て、慌ててチェックする。



【リアさん!】



メッセージの内容を確認するより先に叫んでしまった。


けっこう大きな声だったから、全員の注目が集まった。