「海ちゃんって、姉貴のこと好き?」
【美人。キレイな人。強い。スタイルがいい。柔らかかった】
勝手にあふれる思念に蓋をするように、ぼくは両手で顔を覆った。
「嫌いではないです。でも、好きだとか。そう感じるほどの長い付き合いじゃないですし」
正直な気持ち、だと思う。
ハッキリとはわからない。
「ま、好きって言われても嫌いって言われても、複雑だけど」
理仁くんが乾いた声で笑った。
「心配ですよね」
「当たり前じゃん」
「今すぐにでも、動けたらいいんですが」
「うん、無理なのはわかってる」
【無力感。苦しい。情報が足りない。戦うにも支障がある。怖い。情報がほしい。数字がほしい。自信がほしい】



