ピアノの音色に気が付いた。
月光、と鈴蘭さんがつぶやいた。
ピアノはTOPAZから聞こえてくる。
TOPAZは、まぶしいほどの明かりがともされていた。
煥くんを先頭に、ぼくたちは店内に入った。
ゴージャスな内装、とだけ言っておこう。
シャンデリアや燭台が、やたらキラキラしている。
金メッキで、中身はアルミニウムだ。
ヨーロッパの宮廷風なんだろうが、ぼくには何時代のどこの国の雰囲気なのか、まったくわからない。
理仁くんがボソッとつぶやいた。
「成金趣味ってか、センスわりー。宝珠に魅入られると、似たようなセンスになんのかね?」
誰との比較だろう?



