LOGICAL PURENESS―秀才は初恋を理論する―



SOU‐ZUIは、国内外のブランドのセレクトショップが入ったお高いファッションビルだ。


エレベータの脇に掲げられたパネルに、ショップ一覧がある。



「そうそうたる顔ぶれね」



リアさんが呆れたように言った。


煥くんが首をかしげている。


ぼく以上にファッションの知識に疎いらしい。



鈴蘭さんが不満げな声を上げた。



「煥先輩は絶対にどんな服でも似合うのに、もったいないです」



黒いライダースーツ姿の煥くんは、鈴蘭さんを無視して、ぼくに視線を向けた。



「あんたの能力のこと、理仁から聞いた。筋力がすごいわけじゃないんだな。視覚だけ?」


「能力があるのは、視覚だけです。筋力は、スポーツをしてる一般的な高校生レベルですね」