機敏に動いたのは、チカラを持つぼくたちではなかった。
長い髪がひるがえる。
白いジャケットを脱いだリアさんが進み出た。
半裸の女の子にジャケットを着せかけて、祥之助を見据える。
「この子たちをもとに戻しなさい」
鈴蘭さんも、ひるむことなく声を上げた。
「そうです、今すぐもとに戻してください! あなた、何がやりたいの? 四獣珠に用があるなら、どうして直接わたしたちに話し掛けないの?
宝珠のチカラを手にしたからって、好き放題やるのはおかしいでしょう!」
祥之助の頬がピクリとした。
ふっと、表情が消える。
瞳の異様な輝きが失せて、あどけなく無防備な表情になる。
黄金色の宝珠の破片が激しくまたたいた。
【祥之助】
ざらざらと低い声が呼んだ途端、祥之助の顔に傲慢で狂気的な笑みが戻る。
「身の程知らずめ。ボクに指図するな。おまえらも同じ目に遭わせてやるよ。女たちをとらえろ」



