「…いつか必ず、…あの、いつっていうのは断言できないんですけど、でも必ず、答えは出します。」
「うん。」
「…その時は、聞いてもらってもいいですか?」
「うん。絶対聞かせて。」
名桜は頷いた。何かが大きく進んだわけではない。それでも少しだけ、肩の荷が下りたような気がしてしまうのは目の前の知春がずっと優しく微笑んでくれているからだった。
「…すみません、曖昧で。」
「気にしないでって言っても無理かもしれないけど…でも、本当に…今は嬉しい。また名桜が笑ってくれることも、一生懸命気持ちを受け取ってくれてることも。…俺ばっかりが嬉しくてごめんね。」
「そんなことはっ…。」
すぐに嬉しいとは思えないほどに混乱して、どんな顔をしたらいいのかわからなくなったけれど、時間が経つにつれて少しだけ、誰かが自分を見つけてくれたようなそんな気持ちになっていた。嬉しいという気持ちだけではなかったはずだが、嬉しい気持ちは少しだけ顔を出していたように思う。
「…話変わっちゃうんだけど、名桜に少し仕事の相談をしてもいい?」
「仕事の相談…ですか?」
「うん。今度ね、雑誌のコラムをもたせてもらうことになったんだけど、気になることを取り上げていいんだって。だから、カメラか…そうだな、写真にしようかなって思ってて。」
「カメラ!」
思わず声のトーンが上がってしまった。はっとすると、頬が熱くなっていたことに気付く。ははっと軽く笑いながら、知春は言葉を続けた。
「名桜に貸してもらって撮ったのも、一緒に自撮りしたのも楽しかったから、俺も身近なものを何か写真として残してみたいなって思ってるんだけど、ひとまずはスマホで撮るので大丈夫かな?いきなり名桜みたいにしっかりしたカメラ買っても使いこなせないだろうし。」
「一眼レフは重いですし、普段使いにはあまり向いてないですよね。…あ、それなら小さめのカメラ、貸しましょうか?」
「え?」
「もちろんスマホでも機種によっては充分でしょうけど。ミラーレスカメラっていうのだったら小さいので持ち運んでもそんなに邪魔にはなりませんし、それでいて画素数はいいのでスマホよりも綺麗に撮れますし。…ちょっとそこそこ傷があって綺麗じゃないんですけど、そういうカメラでよければ…。」
「いいの、借りても。」
「はいっ!撮ったデータもそのまま使えると思いますし、使い方も簡単です。」
「…じゃあ、貸してほしいな。それで、使い方も教えてもらえると助かる。」
「はい!知春さんの都合に合わせますので、いつでも言ってください。」
仕事の話ならスムーズに話せる。知春が優しく笑うから、名桜もそれに合うように微笑み返した。
「うん。」
「…その時は、聞いてもらってもいいですか?」
「うん。絶対聞かせて。」
名桜は頷いた。何かが大きく進んだわけではない。それでも少しだけ、肩の荷が下りたような気がしてしまうのは目の前の知春がずっと優しく微笑んでくれているからだった。
「…すみません、曖昧で。」
「気にしないでって言っても無理かもしれないけど…でも、本当に…今は嬉しい。また名桜が笑ってくれることも、一生懸命気持ちを受け取ってくれてることも。…俺ばっかりが嬉しくてごめんね。」
「そんなことはっ…。」
すぐに嬉しいとは思えないほどに混乱して、どんな顔をしたらいいのかわからなくなったけれど、時間が経つにつれて少しだけ、誰かが自分を見つけてくれたようなそんな気持ちになっていた。嬉しいという気持ちだけではなかったはずだが、嬉しい気持ちは少しだけ顔を出していたように思う。
「…話変わっちゃうんだけど、名桜に少し仕事の相談をしてもいい?」
「仕事の相談…ですか?」
「うん。今度ね、雑誌のコラムをもたせてもらうことになったんだけど、気になることを取り上げていいんだって。だから、カメラか…そうだな、写真にしようかなって思ってて。」
「カメラ!」
思わず声のトーンが上がってしまった。はっとすると、頬が熱くなっていたことに気付く。ははっと軽く笑いながら、知春は言葉を続けた。
「名桜に貸してもらって撮ったのも、一緒に自撮りしたのも楽しかったから、俺も身近なものを何か写真として残してみたいなって思ってるんだけど、ひとまずはスマホで撮るので大丈夫かな?いきなり名桜みたいにしっかりしたカメラ買っても使いこなせないだろうし。」
「一眼レフは重いですし、普段使いにはあまり向いてないですよね。…あ、それなら小さめのカメラ、貸しましょうか?」
「え?」
「もちろんスマホでも機種によっては充分でしょうけど。ミラーレスカメラっていうのだったら小さいので持ち運んでもそんなに邪魔にはなりませんし、それでいて画素数はいいのでスマホよりも綺麗に撮れますし。…ちょっとそこそこ傷があって綺麗じゃないんですけど、そういうカメラでよければ…。」
「いいの、借りても。」
「はいっ!撮ったデータもそのまま使えると思いますし、使い方も簡単です。」
「…じゃあ、貸してほしいな。それで、使い方も教えてもらえると助かる。」
「はい!知春さんの都合に合わせますので、いつでも言ってください。」
仕事の話ならスムーズに話せる。知春が優しく笑うから、名桜もそれに合うように微笑み返した。



