陸軍からの空操禁書についての情報を確認し、討伐作戦は1ヶ月後に行われることになった。他の3人が帰った後、朝日だけ残された。

「朝日、氷室から救助要請だ」

「氷室が、ですか……?」

クリスタル島での任務はすぐに終わると言っていたのに……

準備を整えて、クリスタル島に向かう。洞窟の中に氷室はいるらしい。足音を立てず、姿も見られないように気を付けて近づく。氷室は、洞窟の奥にいた。かなり疲労し、一人で歩けないほどだった。
氷室でもこんなことになるなんて……何があったんだ!?予想外の事に混乱し、足元のセンサーに気が付かなかった。
警報が鳴り響き、上から足音がする。こっちに来るようだ。洞窟を急いで出て、船に乗る。
島から遠ざかる私たちを恨めしそうな目で見ていたのは、行方不明になっていた兵士たち……そして、本を持った少女が私をじぃっと見ていた。