食堂に行く途中、夜空さんに話しかけられた。

「こんばんは。今から夕食ですか?」

「うん。愛恩たちと一緒にカレー食べるの」

夜空さんはもう夜ごはんを食べたらしい。食堂は人が多くなってきていると言った。

「新隊長の桃心さんだ……」

この声は……!後ろを見ると、美理矢君がいた。

「隊長就任おめでとう」

「あっありがとうございます!」

変な声になってしまった。これが地声とは思われたくない。

「この子は……?」

「えっと……同じ月光部隊の夜空 光さんです……」

今度は小さくなったけど変な声じゃなくてよかった。夜空さんが美理矢君に次の作戦のことについて連絡した。連絡が終わった後も2人は話し続ける。
なんだか、心の中にもやもやした嫌な感じがする。でも、それの存在は認めたくない。

「桃心行くよー!」

「わかった!」

愛恩があの時呼んでくれなかったら、嫌な気持ちで2人をずっと見ていたかもしれない。