「もうすぐ、目的地のハウステンボスに着きます!
静かに到着するまで待ってくださいね♪」

由美先生がマイクを使って放送した。

「ハウステンボスって…リア充の楽園じゃん…」

「非リア充の味方をして〜」

みんなが口々に言う。

「えっ!みんな、リア充じゃないの?!
こんなに楽しい修学旅行が出来てるんだからリア充でしょ!?」

由美先生が口をはさむ。

それを聞いて、紅里が声を張り上げながら言った。

「よし、みんなでリア充アピールをして非リア充に自慢しよう!」

「オーーーっ!!!」

男子が叫んだ。